Single-hand Watches
シングルハンドウォッチは、通常の2針時計とは異なり、1本の針だけで時刻を表現する時計です。この時計は、5分単位で時間を示すことで、時間をより直感的に読み取ることができます。
実は、18世紀の工業化が進む以前、時計はすべてシングルハンドで作られていました。マイスタージンガーは、その伝統的なデザインを現代に復活させると同時に、現代社会における新たな価値を提案しています。
近年、時間に追われる忙しい生活が当たり前になり、多くの人々がストレスを抱えています。そんな中、マイスタージンガーのシングルハンドウォッチは、5分単位で時を刻むことで「時間をゆったり楽しむ」というライフスタイルを提案します。 これは、マイスタージンガーが掲げるブランドコンセプト「リラックスした時間」や「今という瞬間」を大切にする姿勢そのものです。シングルハンドウォッチは、時計を通じて時間に対する新しいアプローチを提供しているのです。
時間を測定する仕組みの起源は、約6,000年前に発明された最初の日時計、つまり「1針時計」までさかのぼります。しかし、機械式時計が登場したのはずっと後の14世紀のことです。
当時、修道士たちは決まった時間に鐘を鳴らして町の人々に時刻を知らせる役割を担っていました。そのため、正確な時間を測れる単純な機械装置としての時計が必要だったのです。これが、現代の時計の原型となりました。
日時計から着想を得て、18世紀までに作られた教会の塔時計、タウンハウスの時計、置き時計、掛け時計、さらには初期の携帯用時計の多くは、シングルハンドが採用されていました。 これらの時計は、単に時間を知るためだけでなく、1日の流れを把握し、スケジュールを管理するための重要な役割を果たしていました。たとえば、仕事を始める時間や休憩する時間、夕方に仕事を終えるタイミングなど、日常生活の計画を立てる際に活用されていたのです。
現在でも、ロンドンのウェストミンスター寺院をはじめとする歴史的な建造物には、シングルハンドの塔時計が残されており、その伝統を今に伝えています。
「近代化と工業化」が進んだ時代、私たちの生活はより正確な時間を必要とするようになりました。この変化に伴い、時計には分針や秒針が追加されました。秒針や分針の素早い動きは、目の前の「貴重な時間」が一瞬で過ぎ去ってしまうことを、常に人々に意識させる存在となりました。
それ以来、私たちは時間を細かく読み取ることに慣れ、必要以上に複雑な物事の中で生活するようになりました。その結果、多くの人が時間に追われ、余裕のない日々を過ごしているのではないでしょうか。
マイスタージンガーは、こうした現代の生活に一石を投じる時計を提案しています。かつての時計と同様にシングルハンドを採用し、時間をざっくりと把握することで、よりリラックスした心地よい時間の捉え方を着用者に提供し続けているのです。
少し立ち止まり、ゆったりと流れる時間を感じてみませんか？
時間をシングルハンド（1針）で表現することは、近年の動きの早い、時間に追われたストレスフルな生活を捨て、「時間」に対してよりゆとりを持って生活することにつながります。
そしてそのウォッチを通して得られた時間へのアプローチ、習慣こそが「リラックスした時間」、日々の中のその「瞬間」を大切に生きることにも繋がるのです。それがマイスタージンガーの掲げる「リラックスした時間」・「今という瞬間」へのアプローチというブランドスピリットです。
